最近【マシンピラティス】という文字をよく見るのですが、私にはマシンというと、機械のイメージがあったのでどうにもしっくりこなくて💦
クラシカルピラティスのレッスンでは【アパレイタス】と器具のことをよんでいますし、この違いは何なのだろうとクライアント様に質問してみたところ、
いろいろ調べてくださって、かつとても興味深く、哲学的な意味もあったり勉強になったので、そのままシェアさせて頂きますね!ありがとうございます♥️
どちらも正しい言葉であり、専門家の間では混用されている。 ただし、クラシカルピラティスのコミュニティでは「アパレイタス(apparatus)」が持つ哲学的なニュアンスを意識的に重視する傾向があり、その背景には用語の歴史と意味の違いがある。
英語においても、apparatus と equipment は辞書的には互換的に使えるが、ピラティスの世界では微妙な違いがある
apparatus(アパラタス):「特定の目的のために設計・準備された一組の器具」という意味。体操(gymnastics)の用語でもあり、gymnastics apparatus(体操器械)のように使われる。「器具が人間の動きに応じる」という能動的な関係性を含意する 。
equipment(イクイップメント):「ある活動に必要な備品・装備一式」という意味。より広い概念で、たとえばキャンプ道具やスポーツ用品など、あらゆる道具を指せる汎用語である 。
重要なのは、ピラティスを厳密に教える英語圏の指導者たちが apparatus を好む理由は、辞書の定義の差というよりも、ロマーナ・クリザノフスカの「人間が器具を動かすのであって、器具が人間を動かすのではない」という哲学的解釈にある 。apparatus という語には「機械的動力」のニュアンスがなく、「体操器械」という連想があるため、ピラティスの哲学により合致すると判断されてきた 。
重要な補足:ジョセフ・ピラティス自身は両方使った
ピラティス氏自身はインタビューで「I invented all these machines…」と述べており、machine も apparatus も使っていた 。apparatus のみが「唯一正しい」という主張は、主にロマーナ以降のクラシカル派による教育上の強調であって、ピラティス自身の絶対的な用語規定ではない点は理解しておくとよい。
日本語での状況:英語よりも流動的
日本の専門家コミュニティの状況をまとめると以下のようになる :
*アパラタス/アパレイタス* :クラシカル系指導者が好む。「ジョセフが使った言葉」という権威づけのニュアンスがある
*イクイップメント* :専門家の間では同等に通じる。「正式名称」と説明するスタジオもある
*マシン* :一般消費者向けには普及しているが、専門家間では避けられる傾向
ある日本の指導者ブログには「アパレイタスはカジュアルで親しみやすい言い方、イクイップメントが正式名称」と説明しているスタジオもあり 、日本では英語圏とは逆の位置づけをしている場合さえある。
これは日本語コミュニティが独自の解釈で用語を整理していることを示しており、英語圏の使い方と必ずしも一致しない。
この点も興味深いです:英語圏のスタジオでは “Reformer Pilates” という表現も広く使われているが、これはアパラタス全般を指す語ではなく、リフォーマーのみを使ったレッスンを意味する。
この言葉が普及した背景には、2020年代以降の世界的なリフォーマーブームがある。ソーシャルメディアでの拡散や有名人の影響を受け、リフォーマー専用スタジオが急増し 、多くのスタジオがリフォーマーのみで営業するビジネスモデルを採用するようになったためである 。こうした商業的なトレンドの結果、”Reformer Pilates” は一般消費者向けの広告用語として定着したが、クラシカルピラティスの立場からは、リフォーマー一台に特化することはジョセフ・ピラティスが設計した統合的なシステムを縮小してしまうものと批判されている 。
パンデミック以降、激しい運動からマインドフルネスな低負荷トレーニングへの関心シフトがおき、フランチャイズチェーンが全米に急速に拡大。アメリカのピラティス人口は1290万人で2019年比約40%増。リフォーマー市場において北米が世界シェアの約37%を占める。
との事でした!とっても興味深いですよね。
フランス語やラテン語が語源だったり、
ニュアンスが違ったり
言葉一つにも、エクササイズの用語一つにも哲学的要素やいろいろな思いがあるのかもしれないですね!
私はずっと、イクイップメントです!
