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前回までは、甲状腺機能低下症やその代表である橋本病(私もだいぶ前に発症に、今は年一回の経過観察)について書いてみました。

今回はその反対で甲状腺機能亢進症の代表的な病気バセドウ病について、実際のクライアント様からのお話を中心に書きたいと思います。

甲状腺機能亢進症も自己免疫疾患の一つ。自分の甲状腺を異物とみなして、甲状腺の細胞の表面にあるTSH受容体に対する自己抗体(抗TSH受容体抗体、TRAb)が生産され、このTRAbがTSHの代わりに甲状腺の受容体にくっつくと、常に甲状腺を刺激するため、甲状腺ホルモンを作り続けるバセドウ病になると考えられています。

原因や症状も様々ですが、更年期の似ている症状も多いので、婦人科の検診時に、血液検査で甲状腺の項目のチェックもお願いしてみるのもよいと思います。

実際にスタジオにいらしているクライアント様からお話を伺い、了承を得て、記載させていただきます。

50代 女性の方 閉経後

2年ほど前にヨガを始めた頃、レッスン中から体がとても熱くなり、ある時から運動したときの熱さとは違う違和感を感じ始めた。ホットフラッシュなど更年期の症状なのかと思っていたが、その後動悸も激しくなり、階段の上り下りだけで尋常でない動悸を感じ、いつも走っているような感じであったり、寝ていても心臓の音で目覚めるほどになった。つねにアドレナリンがでているかのようでとても疲れ、7キロ近く痩せてしまい、その後婦人科を受診。

症状を話し、婦人科と甲状腺、糖尿の検査をした結果、バセドウ病であることか判明。

おそらく原因はストレス。検査は心電図、血液検査、超音波、眼圧。

バセドウ病とわかってから、投薬を開始し、今は3か月に一回の経過観察でだいぶ数値も安定してきたとの事。

現在は週1でレッスンにいらしてますが、レッスン中の動きに対して息切れがひどくないか、顔の赤み、辛そうでないか表情などみながら、声掛けしたり休憩をとりながら、レッスンを進めています。

更年期だけでなく、様々な疾患を持っていらっしゃる方は、年齢を重ねるにつれ多くなってきますので、しっかり問診し、安心してレッスンを継続していただけるよう努めていきたと思います。

同じ症状をもっていたり、原因がわからず苦しんでいる方もいるのではと、お話しや記載にご協力頂きました。

ありがとうございました✨

バセドウでは他にも、だるさ、微熱、眼球突出、イライラ、不眠、頻脈、むくみ、食欲低下あるいは亢進、口渇、発汗、脱毛、かゆみ、筋力低下、骨粗鬆症、月経不順、不妊、血糖上昇、肝障害なと症状も多岐にわたります。

以前記載した更年期日誌を書いてみて、ご自身の症状を可視化し、血圧や体温などご自身で測れるものは数値で記録し、専門のクリニックに行かれるのが良いと思います。

体調変化の多い50前後からは、特にご自身の体をしっかりチェックし早めに対策ができるよう、私も皆様にお声がけしていこうと心がけています。